2026年3月14日土曜日

なぜMVCだけでは足りないのか?ドメイン層分離が必要になる理由を初心者向けに解説

MVCを理解した人が、次にぶつかる壁

MVCの考え方を理解し、 Model・View・Controller を意識して設計できるようになると、 アプリケーションはかなり整理されてきます。

しかし、実務で開発を続けていくと、 こんな違和感を覚えることがあります。

  • Controllerがだんだん太ってきた
  • Modelに処理を寄せたけど、結局よく分からない
  • 業務ルールがどこにあるのか説明できない

これは、MVCを間違って使っているからではありません。
MVCだけでは整理しきれない領域があるというだけです。

MVCは「役割分担」を整理する設計

MVCは、 「表示」「処理の流れ」「データ操作」を分けるための 設計の考え方です。

そのため、MVCが得意なのは、 画面と処理の流れを整理することです。

一方で、 「業務として正しいかどうか」 「ルールとして何を守るべきか」 といった部分までは、 はっきりとした指針を与えてくれるわけではありません。

業務ロジックは、気づくと迷子になる

MVCで設計しているつもりでも、 業務ロジックは次のように散らばりがちです。

  • Controllerで条件分岐している
  • Modelの中に判断処理が混ざっている
  • 画面ごとに似たロジックが増えていく

その結果、 「この仕様変更、どこを直せばいいんだっけ?」 という状態になります。

これは、 業務ルールを守る場所が決まっていない ことが原因です。

MVCは悪くない。でも、それだけでは足りない

ここで誤解してほしくないのは、 MVCが悪いわけではないということです。

MVCは、 Webアプリケーションの入口として、 非常に優れた設計の考え方です。

ただし、アプリケーションが成長し、 業務ルールが増えてくると、 MVCだけでは 「何を守るべきか」 を整理しきれなくなります。

そこで登場する考え方が、 ドメイン層分離です。

ドメイン層分離は「業務ロジックを守るための設計」

ドメイン層分離とは、 業務ロジックを 画面や技術的な都合から切り離し、 独立して守るための考え方です。

このシリーズでは、 MVCの上に 「業務ロジックをどう整理するか」 という視点を重ねていきます。

ただし、 ここで仕組みをすべて理解する必要はありません。

次の記事では、 まず 「ドメイン層とは何をする場所なのか」 を、具体的に整理していきます。

まとめ

  • MVCは役割分担を整理する設計
  • 業務ロジックを守る指針は別に必要
  • ドメイン層分離はそのための考え方
ドメイン層分離 学習シリーズ
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※ 参考:MVCの全体像から振り返りたい場合はこちら

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